輪廻と解脱について
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輪廻とは
輪廻(りんね)
輪廻とは、あらゆる生命が死と再生を繰り返し続ける、という思想および世界観です。
この思想は古代インドのウパニシャッド哲学で生まれたもので、ヒンドゥー教や仏教にも大きな影響を与えた思想概念です。
輪廻転生ともいい、「輪廻」は車輪が回るように生と死を繰り返すこと、「転生」は生まれ変わることを意味します。
輪廻はサンスクリット語で「サンサーラ」と言います。
輪廻においては、生前の業(カルマ)に基づいて、六道のいずれかへ生まれ変わるとされています。
車輪のように転生を続けるこのサイクルは「苦しみ」の連続であり、ここから抜け出して悟りを得る「解脱」が最終目標となります。
ウパニシャッドとは
「ウパニシャッド」とは、紀元前800〜前500年ごろにまとめられたインドの聖典ヴェーダの終末部分にあたる文献群です。
言葉の意味は、「近くに座ること」であり、師のそばに静かに座って深遠な知恵を耳で聴くという「対話と沈黙の学び」を表しています。
ウパニシャッド哲学では、ヴェーダの本来の姿である宇宙の根元について思惟して、普遍的な真実や不滅なものを追求します。
ウパニシャッドの中心は、ブラフマン(宇宙我)とアートマン(個人我)の本質的一致(梵我一如)の思想となります。
業(カルマ)
業とは、サンスクリット語の「カルマン」を訳したもので、「行為」や「行い」を意味します。
この「行い」は単に目に見える行動だけではなく、心の中で思ったこと、口で言ったこと、すべてが「業」となります。
そして、この業は、自身の現在と未来を形作る原因となります。
仏教やインド哲学において「意志を持ってなされた善悪の行為は、必ず結果として自分に返ってくる」という法則である「因果応報」を説きます。
これは「カルマの法則」といい、過去の行いが「今」を決め、今の行動が「未来」を変えるという責任の法則を示します。
さらに輪廻の中では、過去・現在の行いが未来の生まれ変わり(次の生)を決定すると説いています。
六道(ろくどう/りくどう)
六道とは、あらゆる生命体が生まれ変わり続ける、6つの苦しみの世界のことです。
天道・人間道・修羅道は「三善道」、畜生道・餓鬼道・地獄道は「三悪道」と呼ばれます
| 世界(道) | 説明 |
|---|---|
| 天上道 |
天上の喜びがある世界。 苦しみは少ないが煩悩からは解き放たれておらず、快楽を得られるが死の直前に苦しむ。 |
| 人間道 | 人々が暮らしている苦楽がある世界。 煩悩に流されやすく、悪業を積んで下の道に堕ちる危険も常に伴う。 |
| 修羅道 |
怒りや闘争が絶えず、心が休まる時がない苦しみの世界。 慢心や猜疑心などが原因とされる。 |
| 畜生道 |
動物の世界であり、本能的な欲求に突き動かされ、常に生存競争に晒される。 愚かさ(愚痴)や、借りを返さないなどの行為が原因とされる。 |
| 餓鬼道 |
常に飢えと渇きに苦しむ世界。 生前の強い貪欲や物惜しみの心が原因とされる。 |
| 地獄道 |
責め苦の絶えない最も苦しい世界。 生前に犯した罪(特に強い怒りや憎しみ、殺生など)の報いを受けるとされる。 |
解脱(げだつ)
解脱とは、輪廻から解き放たれることを意味します。
ただし、宗派や学派によってその意味は様々です。
煩悩の束縛から解放され